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  ぱ か ぱ 〜 じ ゅ 📖

青い鳥

眠り損ねて、授業以外の時間は眠かった。

 

 

 

 

今日から数回の予定でメーテルリンクの『青い鳥』を読みはじめた(少人数クラスのフランス語講読授業にて)。久しぶりの『青い鳥』のテクスト。ト書きの部分だけでもあらためてうつくしく、ほわっとうれしくなった。『青い鳥』を小説にアダプテーションした江國香織訳は、高野文子の挿絵でとてもたいせつな一冊。堀口大學訳はじつはまだ読んだことがない。そういえば、田中小実昌さんが、幼いころの呉の家には、戦争中、特高に見つかると厄介だからと外国の本が棚の奥の方に押し込まれていたという話をしていて、その例に挙げられる本のなかに、『青い鳥』があった。それは英語訳だったといっていた(青い鳥はフランス語で書かれた)。1908年にモスクワ芸術座で初演。ベルギー人でフランスで創作をした作家の名前は、メーテルリンクといったりフランス語発音でメーテルランクといったり、オランダ語圏のベルギーだと、マーテルランクという感じの発音もあって、どれが正しいとも言いきれないらしい。銀河鉄道999メーテルは、かれの名前からとったのだろう。

かなり幼いころ、たぶんろくに喋ったりできないころの記憶のなかには、青い鳥というのが具体的には何なのか分からないイメージとして留まっている。ふたつ年上の従姉だかの幼稚園のイベントのようなものに連れて行かれたときに、青い鳥がなにか演じられていた、そんな記憶。でも、たしかなことはなにもわからない。ともかく幼いころから青い鳥という物語(というか、内容は知らない物語)を身近に感じていて、なぜ身近に感じられるのかが謎だった。おそらくジョージ・キューカー監督の映画『青い鳥』というのがあって、それが1976年にアメリカに続いて日本でも公開されたというから、ちょうど生まれたころに、大人たちのあいだで話題になっていたということなのだろう、それに気づいて少しすっきりしたところもある。

 

メモだ、と思うと更新できる。

 

 

 

あたまがぼうっとする。

早く寝たほうがいいけれど、明日にすればいいのにおもいたって年末調整の入力などしていたので、なかなか。