研究室の扉の横、廊下の壁に映画『ワンダ』のポスターを貼っている。
おもいがけず同僚のスコッチータさんが、会議のあとで、ワンダみましたよ〜、と声を掛けてくれた。スコッチータさんは、小柄なのにとても大きく感じる女性で、先生みたいなまっすぐな高らかでやさしい声をしている。まあ、じっさい先生をしているかたなわけけれど。うれしかった。でも、うれしさにどぎまぎしてしまって、上手に会話がつづけられなくて、あげく、話をつなぐためにエリア・カザンの名前をだそうとおもったら、エリア・カザンの名前も出てこなくて、なんだかしどろもどろだった。もっと感想を聞きたかったし、もっと上手に話したかったんだけれど、だいたいいつもこんな感じで悔やむ。それにしても、うれしかった。慌てずに、どの劇場で見たんですか、というくらい、聞けばよかったな。
今日もメモだとおもえば更新できた。