アテネ・フランセ文化センターで「青山真治監督作品セレクション Shinji Aoyama(1964-2022)」がはじまった。マルグリット・デュラスの映画との関連でずっとみたかった、『路地へ 中上健次の残したフィルム』(2001)をついにみることができて、感慨深い。「時」をみてきた。『ラジュテ』のなかのある時間を想起させるところがあって、それがとりわけ印象的だった。
同時上映の『June12,1998 at the edge of chaos カオスの縁』(2000)のことはチェックせずにでかけたので、思いがけず音楽が聴けてよかった。クリス・カトラーによる吉祥寺のスターパインズカフェでの演奏だった。スクリーンでとはいえ即興演奏を聴くのも久しぶりだったし、カメラを向ける監督の気持が自分なりにわかるような気がした。
映画をみるあいだ、前の人の頭がスクリーンの中央下六分の一を埋めていて、しまったとおもったけれど、まあ仕方ないや、と思った。
近ごろ体力の低下を感じるし、11月の精神的ダメージから回復したとはいえ、おかげでオノレの気が弱くなっていることに気づいたので、せっかくだから、しばらく心身を鍛えようと思いたった。
それからさいきん増えた体重も、落としたい。
とおもうそばから、大きな焼き芋をひとりでぺろり、食べてしまった。
出来心。
焼き芋は大好きだけれどいつもは半分に切って半分は冷凍する。
気をつけよう。
夜。
つづきを読んだ本が、思ったよりずっとむつかしい。