自分の考えを言葉にすると、そうではない自分の考えが、目を覚ますのだから、やっぱり言葉にしてみるのはよいことかもしれない。書きたいことは何もない、と言葉にしたあとで、自分が書きたいことは中学生のときに見つかっていたことを思い出した。忘れていたことをとうとうはじめて思い出したというのではなく、忘れては思い出し、忘れては思い出し、を繰りかえしている。
私は自分を自分で受けいれきれていないのだと感じる。
今夜はオンデマンドの収録をひさしぶりにした。自分のフランス語の発音があまりに酷くてさすがにまずいと今更ながら痛感。オンデマンドの動画資料をつくるのはとてもつかれる。動画をつくりつづけていたコロナ一年目と二年目に、寿命を縮めたひともいるにちがいないと思ってしまう。
非常勤をはじめたころに、おもいたって文法を一から学び直した年度があった。もともと独学なので、いろいろなことが抜けているから、授業をしながら学ぶことはひそかによくある。発音も、いろいろと間違えていることは多いし、ある程度発音できても、どのように口を動かせばよいかなどを、上手く説明しきれない音も少なくない。
来年は、久しぶりに文法を総復習しよう。発音も。
そういえば、数年前に『フランス語学の最前線』の五冊をよんでみたけれど、気合をいれていたわりに、今やほとんど思いだせない。
大学でテスト問題をコピーする傍ら、『図書新聞』のなかのある記事をしみじみとたいせつに読んだ。
とても寒くなってきた。
大学でも、研究棟の昼間も暗い廊下をあるきながら、寒い寒いと腕をさすった。
めずらしく二度すれ違った年上の同姓の同僚がいつになくほがらかに感じてうれしかった。
今は4度でしかも雨。