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  ぱ か ぱ 〜 じ ゅ 📖

笠の大きなスタンドのやわらかい灯りのしたで

ピエール・エテックスの映画『健康でさえあれば』はオムニバスになっていて、1話目は「不眠症」だった。ぐっすり眠る妻とおもわれる女性の傍らで、スタンドのやわらかい灯りで眠れずにドラキュラの物語を読む男をエテックスが演じる。私も不眠がたまに訪れるので、あのようにして笠の大きなスタンドのやわらかい灯りで本を読みたいけれど、そんなちょうどよい灯りがないのでざんねんだ。

 

眠れない原因は時によってさまざまだけれど、さいきんは寒さも原因となる。もっとも、寒さが原因で寝つけないというのは、不眠とはちがうのだけれど、けっこうつらい。冷え性なので、身体があたたまるのにかなり時間がかかってしまうのだ。だいたいは、手足が冷たいと思っているうちに、肩から背中がぶるぶるしはじめて、そうなるともう眠れない。なやましかったが、さいきんは、あまり使っていなかった布団乾燥機をつかってベッドを温めてから寝るようにしている。そうすると、いくらか寝つきがよくなったのでほっとしている。