めずらしく朝起きられなかったのは気圧の関係もあったのだろう。
風が吹きつづけた一日の終わりに、低気圧がきわまっている。
目がまわりそうな手前でおとなしく過ごす。
どよんとした日だけに、都立大で宮台真司が襲われたというニュースがいっそう鈍い音を立てた気がした。
雨音。
雨音が聞こえる。気温は高くて20度。明日もまだそう冷えるということもないようだ。と言いながら、少し寒気。雨音がきゅうに激しくなった。
あまり頭がはたらかないので、期末テストの準備ばかりをして時間を過ごした。
そうやって、午後から一向にはかどらなかった読書を一度なげだしたけれど、夜になってようやくページにもどるといくらか調子がととのった。
激しい雨音が、重すぎた空気をやわらげたのを感じた。
眼を閉じて雨音を聞くのが好きだ。
雨の音は、雨それ自体の音は、いったいどんな音なのだろう。
聞いているのは、雨が落ちるごとになにかにうちつける音。それだけではなくて、雨と雨とがぶつかり合う音、雨と雨とが滑ってゆく音。
やっぱりそうだ。激しい雨の音が、重すぎた空気をやわらげている。
これから気圧が上昇しはじめるのだろう。