1ヶ月、ひどい頭痛と眼の不調に悩まされていた。
目の横にしこりがあるような気がして、数年前に耳下腺に腫瘍がみつかって手術したこともあったせいか、ひょっとしたら、何かあるのではないかと気を重たくしていた。目の横に癌ができて、顔が変わるのを恐れて手術をしなかった有名な歌手のことをくり返し想い出した。でも、その歌手の逸話が、自分の記憶違いかもしれないと、今は思う。
けっきょくは、べつのほうの、今も通院を続けているほうの、副鼻腔の方の問題だったことがわかった。数ヶ月おきに通院していても、合間に悪化していて、気づかなかった。副鼻腔の不調から、目に異常がでて、頭痛も広がっていたということになるのだろう。
ひどい状態になっていたけれど、原因がわかって、ほっとした。
それにしても、こんなに頭痛が悪化したのは、まったくはじめてのことだった。今はおとなしく処方されたつよい薬をのんで、すこしずつ落ちついてきている。
そうこうするなかで、少し、自分のなかで変化があった。
自分が抱えている問題を、自分のなかにみつけることができた。簡単に言えば、自分が向きあうべきなのは自分だということを、実践できるようになってきた。
それでも、ネガティヴな感情に引きずられそうになることもある。
今夜はすこし。
過去の自分が愚かだったと気づくことが、ネガティヴな感情に自分を引きずり込むことにつながりそうになる。でも、過去の自分よりも、これからの自分が問題なのだということを、踏みとどまって、想い出す。
同僚がロシアの詩人の詩を翻訳した本を出版した。
少しずつ読んでいる。読むたびに、心をうつ。
『ホダセヴィチ詩集』、帯には、ナボコフが、「20世紀最大のロシア詩人」と呼んだとある。
装丁もすばらしい。
活字は読むとふるえてみえて、ついふるえてしまう。
http://www.shumpu.com/portfolio/1027/